海外の看護師登録制度は試験が必要?
海外で働くときに、その国で定められた試験や研修を受ける場合があります。
その代表として、アメリカとイギリスの例を紹介しましょう。
まずはアメリカの例です。アメリカで働くためには、
日本で看護師資格を取得した後、CGFNSという試験を受けます。
この試験に合格した後は、アメリカ版正看護師・准看護士の試験を受けます。
それに合格してようやく、看護師として働けるようになります。
これらの試験はNCLEXと呼ばれ、正看護師がRN、准看護士がPNと呼ばれます。
NCLEXに合格していると、就労ビザの申請や永住権の申請もスムーズにできます。
イギリスでは国家試験がありませんが、研修を受ける必要があります。
日本で正看護師資格を取得し、実務経験を積んでいればONPという研修を受けられます。
この研修が修了すると、看護助産審議会(NMC)に登録できるようになり、
登録が完了してようやく、看護師として仕事ができるようになります。
看護師として仕事ができるようになるまでの過程は、
国によって大きく違います。
アメリカやイギリスのように、試験や研修を受けるところもあれば、
審査を受けて登録するだけのところもあります。
留学、さらには永住して海外で働くことを考えている方は、
自分が就労を希望する国の看護師制度について、あらかじめよく調べておくことが大切です。
また、海外で働くときは、日本での実務経験が欠かせません。
しっかりと看護師の経験を積み、海外で生かしてください。